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(ラジオ番組アーカイブ)R6学生記者取材 No.20

放送日令和6年10月29日
学生記者赤堀太祐
取材先(SDGs推進企業等)株式会社建設システム
ラジオ番組アーカイブ

取材レポート

富士市石坂にあるSDGs推進企業「株式会社建設システム(KENTEM)」を取材した。こちらの会社では主に建設業向けのソフトウェア開発を行っているのだが、SDGs推進への取り組みとして、子供たちのICTリテラシー向上を目指す学習サイト「エンサップ」の開発を行っている。今回、経営企画部 SDGs推進課係長の漆畑努さんにお話を伺った。

赤堀:エンサップとはどのようなものなのでしょうか?またどのような思いで始めたのですか?
漆畑:エンサップは静岡大学の塩田准教授と我々で共同開発したデジタルの学習コンテンツで、主に小中学校に導入されています。ICTや情報モラルについてアニメーション動画で楽しく学べるコンテンツとなっております。(開発前の)当時はGIGAスクール構想が始まっていくという時で、塩田准教授から熱い思いを頂きました。ただ大学のほうでは動画制作が難しいので共同研究をしましょうというお話を頂いて始めたのがきっかけとなります。
赤堀:ありがとうございます。エンサップが無料のツールと伺っていたのですが、どうして無料なのでしょうか?
漆畑: 企業としてSDGs活動にも力を入れようというタイミングで、地域貢献のために何ができるかという視点で、エンサップを無償で提供しようというところに決めました。


赤堀:なるほど。それではエンサップを始めて、成果を感じることは何かありますか?
漆畑:登録者数が年々増えていっております。またデジタルですので受講数のデータも取れていて、今年の7月が過去最高の受講数となっています。現場でより使っていただけていることを成果として感じております。

赤堀:それはすごい…成果を感じる一方で改善したいことはありますか?
漆畑:今までPR活動をそれほど積極的に行ってこなかったので、県外に向けて(PR活動を)行っていきたいと考えております。
赤堀:ありがとうございます。エンサップを通じてどのような未来を創っていきたいとお考えですか?
漆畑:SDGsの目標4、質の高い教育をみんなにをテーマにエンサップに限らずIT企業として地域貢献できることがまだまだあると思います。今後は高校生や大学生に範囲を拡大してよりよい未来づくりに貢献できるように活動していければと思っています。
赤堀:なるほど、やはり質の高い教育をみんなにというところが、エンサップの無償導入につながっているのでしょうか?
漆畑:そうです。
赤堀:では、最後にエンサップを利用している子供に向けてどのような人になってほしいか教えてください。
漆畑:はい。我々は県内№1のIT企業を目指しています。そこにむけて、プログラマーといった職種に興味を持っている方がたくさん出てきてくれると嬉しいと考えています。そういった職種や企業があることを知っていただいて、最終的にはKENTEMで一緒にお仕事できたらという感じです。
赤堀:県内№1…すごいですね。推進力やエネルギーを感じ、感動しました。本日はありがとうございました。
漆畑:ありがとうございました。

SDGsに取り組む様子からもわかるように、KENTEMさんが大きな目標を掲げ、高いバイタリティを持っていることが分かった。また静岡大学さんとの共同開発ということで、異なるグループ同士での協同により、社会的に大きな意義のあるサービスを生み出したというのは着目すべき点だろう。異業種の連携という点で貴重なロールモデルである。これからも成長し続けていくであろうKENTEMさんの動向に注目したい。

(取材:富士市SDGsプロジェクト学生記者 赤堀太祐)

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