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(ラジオ番組アーカイブ)R6学生記者取材 No.17

放送日令和6年10月22日
学生記者河野月咲
取材先(SDGs推進企業等)株式会社小林製作所
ラジオ番組アーカイブ

取材レポート

 富士市に本社を置く富士市SDGs推進企業「小林製作所」を取材した。小林製作所は企業に向けて、製紙機械・産業機械をオーダーメイドで提供する、開発・製造メーカー。特に板紙を扱う業界での実績はトップクラスを誇っており、その高い品質から国内外の製紙会社から信頼を集めている。今回、事務管理部部長の望月雅人さんにお話を伺った。

河野: 従業員の学費を全額負担する教育制度は機械を取り扱っている小林製作所さんとあまり結びつかないようなイメージがあるのですがなぜこのような制度を作られたのですか?

望月:近年では人手不足でなかなか採用が厳しいという現状にあります。そこで他にはない制度を設けることによって人材獲得に繋げたいと考えました。

河野: 学費を全額負担してくれるのは本当に他にはない制度ですよね!

望月: 学費だけでなく、給料はもちろんボーナスもでますよ。

河野: 学校に通いながらお給料も貰えちゃうんですか?!すごいですね!!

望月: 高校で学んだことに加えてより専門性のある知識を身につけることができて従業員にとってもプラスになりますし、会社にとっても即戦力になるので頼りになりますね。

河野: お互いにとって良い恩恵があるんですね!実際に志望する方は増えているのですか?

望月: はい、2021年からこの制度が始まって2024年現在で既に7人の従業員を学校に送っています。学費を会社が負担する、ということで学生からも、保護者からも、学校の教諭からも喜ばれています。

河野: 経済面を気にせずに学校に通えるというのは学生や保護者にとって本当にありがたいことですよね。小林製作所さんではその他にも様々なSDGs活動に取り組まれていると伺いました。

望月: 他の企業ではなかなか見られない取り組みとしては今年に企業内子ども食堂を行いました。
これは従業員の子供ではなく一般の方の子供を対象にしていて、7月と8月に12組34人が小林製作所内の食堂で昼食を食べました。

河野: 地域の方が小林製作所さんをより身近に感じることができるとても良い取り組みですね!このような取り組みを通じてどのような未来を作っていきたいですか?

望月: この制度を利用する高校生には学校に通うことによって専門的な知識や技能を身につけ、自身の成長に繋げてほしいです。そしてその技能を小林製作所で活かすことができる優秀な人材を育成していきたいです。それによって企業の生産性を上げて従業員により良い待遇を提供したいです。そして小林製作所の存在を富士市の方々にもっと認知してもらいたいと思います。

河野:本日はありがとうございました!

望月:ありがとうございました。

元から専門性のある知識や技能を持っている人を雇うのではなく、会社自身が専門性の高い人を育成する、支援をしてくれるのは革新的だと感じた。他では見られない取り組みの数々にSDGsの向き合い方への考えが変わった。私も他にはない視野の広さをもって様々な物事に取り組んでいきたい。
(取材:富士市SDGsプロジェクト学生記者 河野月咲)

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