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(ラジオ番組アーカイブ)R6学生記者取材 No.15

放送日令和6年10月16日
学生記者宮園美海
取材先(SDGs推進企業等)伊藤金物株式会社
ラジオ番組アーカイブ

取材レポート

 富士市に本社を置く富士市SDGs推進企業「伊藤金物株式会社」を取材した。伊藤金物株式会社は、資材や工具、消耗品などの販売を行う会社で、資材調達や現場の安全対策の提案を通じて、企業や働く人の悩みに寄り添う。社内では、産後パパ育休の取得推進や、デジタル技術の活用を通じて残業をほぼゼロにするなど、従業員の働き方改革にも力を入れる。今回は、様々なSDGs事業の中からゼロカーボンの取り組みについて代表取締役の伊藤光昭さんにお話を伺った。

宮園:どのような思いでゼロカーボンを目指す取り組みを始めたのですか?
伊藤:そうですね。たとえば僕たちは工場に機械を入れる仕事をしています。こうしたモノを車で運ぶ時もエネルギーを使うし、それに僕らがモノを納品している工場も沢山のエネルギーを使うんですよね。僕たちはジャンジャン環境破壊しているなんだなと思ったのがきっかけです。
宮園:そうなんですか!?
伊藤:うん。だったら僕たちが環境に優しい、負荷の少ない機械や資材を提案することで、物が産まれてから捨てられるまでの間に発生する環境に悪いものをどんどん減らしていきたいと思ったんです!もちろん、僕たちも会社の屋上に太陽光パネルを敷いたり、地域とパートナーシップを結んだりと取り組みの輪を広げる努力をしています。

宮園:なるほど…!その取り組みの中で成果を感じることはありましたか?
伊藤:凄く嬉しいことに、例えば地域の新聞なんかに取り上げられると、「伊藤さん新聞載ってたね!頑張ってるんだね!」とお客様から言っていただけたり、実際にゼロカーボンに興味を持った方からお問い合わせをいただいたりすることも、出てきました!
   少しずつ地域にインパクトをもたらしているのがとても嬉しいです。
宮園:皆さんが同じ目標に向かって、取り組んでいけるような環境ができてきたのですね。
伊藤:はい!ただ、僕たちはゼロカーボンへの準備を進めているんですけど、まだ僕らの取り組みを知らない人が多いので、今より更にインパクトを起こして、もっと沢山の人に発信するというのが今の課題かなと思ってます。
宮園:そうですね。せっかく伊藤金物株式会社さんが地域や企業、そしてゼロカーボンを繋げる中間支援組織になっているので、周りに同じ目標を持つ人が増えていくといいですよね。
伊藤:これからの未来を生きていく人たちが、より良い社会で生きていく為に皆で何ができるかを考えて行動に移していきたいなと思います。
宮園:私も自分たちの未来は自分で作るという強い意思を持って生きていこうと思います。
   本日はありがとうございました。
伊藤:ありがとうございました。

私は初め、CO₂を排出するものといえば工場などの製品を生産する場所が主だと思っていたが、車のガソリンだったり家電製品の使用だったりからもCO₂は多く排出されていることを知った。公共交通機関の使用や、電化製品の電源・不要な照明の節約等、エネルギー消費を抑えることが、ゼロカーボンという目標に向かって私たちができることなのではないだろうか。まずは、身の回りのできることから、一人一人の意識を高め全員で目標に取り組む未来を作っていきたい。

(取材:富士市SDGsプロジェクト学生記者 宮園美海)

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