お知らせ

(ラジオ番組アーカイブ)R6学生記者取材 No.10

放送日令和6年10月7日
学生記者渡邊竣
取材先(SDGs推進企業等)富士木材株式会社
ラジオ番組アーカイブ

取材レポート

 フジモクでおなじみ「富士木材株式会社」を取材した。富士市大渕に本社を置くSDGs推進企業だ。主に、梱包資材の製造販売と住宅事業を手掛けている。
専務取締役の川口正博さんと取締役・包装資材事業部部長代理の川口正訓さんにお話を伺った。

渡邊: 富士木材株式会社は具体的に何を作っているんですか?
正博: 主な事業は、包装資材の製造販売と住宅建築です。
包装資材の製造はお客様のお荷物を包み込むダンボールや、フォークリフトの架台で使用する木製のパレットを製造販売しております。
住宅事業は俗にいう工務店となりますが、地元の富士山麓の富士ヒノキ材を主に利用させていただいております。
渡邊: ちょっと変わったアイディア商品を次々と生み出しているそうですね。
正訓: 私どもは大きく木材とダンボールという素材を使用しています。ダンボールの方は90% 以上が再生紙です。木材も再生可能です。いずれも環境に優しい素材ですので、これを使用したアイディア商品を社内の有志が形にしています。
直近では木材を使用したワークボックスを製造しました。軽くするためにダンボールも使用したハイブリッドで2つの素材を生かしたワークボックスも創りました。

渡邊;どんな特徴がありますか?
正訓: 富士ヒノキをふんだんに活用していますので、ボックス内の香りでリラックス効果を図って作業効率を向上させる特徴があります。
渡邊: どのような思いで製造を始めましたか?
正訓: 予期せぬ 4 年前のコロナ渦で仕事をするにあたって、いろんな弊害が出てしまい、業務を滞りなくできるようなボックスが必要になると感じました。そこで社内で実験的に製作したところ香りのリラックス効果が得られました。実験的に製作したという経緯もありまだ販売実績はございませんが、事務所にモデルを設置し、お客様にダイレクトに触れていただいたり、SNSで積極的に発信した際に、関心のあるというお問い合わせが増えてきています。
渡邊: このような製品づくりを通じて、どのような未来を作っていきたいですか?
正訓: そうですね、富士ヒノキという地元のブランド品を、製品を通してもう少し身近な存在として皆さんに感じていただきたいという思いが一番強くあります。
渡邊: 正博さんはいかがですか?
正博: 身近に感じていただく活動として小学校の出前授業で木に触れてもらう活動を行っています。子ども時代にヒノキの香りを嗅いだり、木に触れた感触を持つと、そういう仕事についてみたいなとか、そういう家に住んでみたいなとか、そういった思いが出るのではと思います。こういったことで地域産業に少しでも貢献できればと考えています。
もう一つ、一番原点のところになりますが、木は循環型の資源なので、森林を守りながらその恩恵を適切に使う取り組みを続けていきたいと思っています。

取材中に見せていただいたアイディア商品は木材や段ボールの加工のしやすさを活かした様々な形状・用途の物があり、普段の生活に取り入れられるものばかりだと感じた。
取材を通じて、普段からリサイクルできる環境にやさしい素材を選んだり、長期間使用できるものを選んだり、素材にも目を向けていこうと感じた。

(取材:富士市SDGsプロジェクト学生記者 渡邊竣)

MENU