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(ラジオ番組アーカイブ)R6学生記者取材 No.5

放送日令和6年9月24日
学生記者小野真憂
取材先(SDGs推進企業等)富士信用金庫
ラジオ番組アーカイブ

取材レポート

 富士市に本店を置く「富士信用金庫」を取材した。富士信用金庫は、「富士市SDGs共想・共創プラットフォームの応援団」として、SDGsの推進に取り組んでいる。今回、業務部部次長の山田さん、地域サポート課の池田さんに「高齢者向け公共交通機関回数券の段階的デジタル化」についてお話を伺った。

小野: 富士信用金庫さんでは、持続可能な未来づくりに寄与するSDGs事業として、「高齢者向け公共交通機関回数券の段階的デジタル化」を行政(富士市)や市内公共交通事業者様と連携して取り組んでいると伺いました。高齢者向け公共交通回数券について教えていただけますか?
山田: 高齢者向け公共交通回数券は、令和3年度から始まりました。70歳以上の富士市民限定で販売しているチケットで、最大1万円分の利用券を半額で販売し、公共交通機関を利用する際に使うことができるものです。
池田: 高齢者の地域における活動・活躍や、公共交通インフラの維持を目的としたものです。路線バスや介護タクシーなどの公共交通機関をお得に利用できるという事業です。
小野: すごくお得ですね。その事業の中でSDGsに取り組まれていることはありますか。
山田: あります。回数券を段階的にデシタル化することを目標にSDGsに取り組んでいます。これまでは、一年間で50万枚以上の回数券を一枚一枚手作業でおこない、相当な時間と労力が必要でした。回数券にQRコードをつけたことで、効率化され公共事業者様の事務負担が大幅に軽減しました。
池田: チケットのQRコードを読み込むと利用状況や利用情報もリアルタイムに受け取れるんです。
山田: 今まで公共交通機関の営業所等、特定の地域で販売していたものを、当金庫5カ所の営業店やまちづくりセンターでも販売を取り扱い、市民の皆様がサービスを均等に受けられるよう、富士市内全域に販売箇所を広げました。
小野: 販売箇所が増えたことで、回数券についての認知度が上がりましたか。
山田: 増えたと思います。今後は、デジタル化についての認知度も高めていき、市民の方々にスマートフォンを使って利用していただくことでSDGsの活動を推進していくことを目標にしています。

小野: すごいですね。事業を進めていく中での課題や感じたことはありますか?
山田: あります。回数券のデジタル化について購入者にアンケートを行った結果、デジタル化に不安がある方が多いということが課題だと思います。事業を進めていくなかで、公共交通機関の方々にお話を伺う機会も多いのですが、交通業界も人手不足であると実感し、回数券のデジタル化することで効率化に貢献できると感じました。富士市で生まれた公共交通回数券のデジタル化という仕組みを、同じような課題を抱える他の自治体にも使ってもらえるようにしたいです。
小野: 本日は、ありがとうございました。
山田、池田: ありがとうございました。

後記
取材をすることで、「高齢者向け公共交通回数券の段階的デジタル化」について学ぶことができた。富士信用金庫のSDGsへの取り組みは公共交通機関や利用者の目線に立った取り組みであると感じた。公共交通回数券の段階的デジタル化のように、私たちは地域でのSDGsへの取り組みを知ることや、地域イベントに積極的に参加すること、SDGsへの探究心を持ち続けることが大切なのではないか。

記者名
(取材: 富士市SDGsプロジェクト学生記者 小野真憂)

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