お知らせ

(ラジオ番組アーカイブ)学生記者取材 No.18

放送日令和6年1月15日
学生記者渡井美結
取材先(SDGs推進企業等)株式会社杏林堂薬局
ラジオ番組アーカイブ

取材レポート

富士市SDGs未来都市推進企業である「杏林堂ドラッグストア富士松岡店」を取材した。
株式会社杏林堂薬局は、静岡県に98店舗を構える調剤併設型ドラッグストアである。お店ごとに、健康測定器が置かれていたり、栄養相談がうけられるお部屋があったりなど特別でユニークな健康支援を行っている。今回はその中でも特に力を入れている食品ロスに対する取り組みを取り上げて、地域医療連携推進室の長谷川剛広さんにお話を伺った。

渡井:株式会社杏林堂薬局さんは、持続可能な未来づくりに寄与するSDGs事業として、食品ロスの削減をなさっていると伺いましたが、具体的にどのような事業なのですか。
長谷川:食品を取り扱う事業として廃棄削減を行っています。また消費者へ食品ロスの現状を共有し、意識の向上にもつなげています。売り場に「手前取りPOP」を設置したり、
「食品レスキュー」といったスペースを独自に設置したりなど、期限の近い商品から購入していただくように促しています。
渡井:どのような思いで取り組みを始めましたか。
長谷川:弊社は多くの種類の食品を取り扱っていて売り上げ構成比の半分以上を食品が占めているので食品の売り上げが高い分、食品廃棄量も多いのではないかと考えからです。

渡井:成果を感じることはありますか。
長谷川:2022年度の実績として、2021年度と比較して約56万円分の削減を達成したことです。また、食品レスキューのスペースをご利用の方が増えたことです。
渡井:これからの課題はありますか。
長谷川:成果は出ていても、食べられるのに廃棄されてしまう商品があり、値引きシールが貼ってある商品を購入することに抵抗を感じる人がいるという事実があるので、「すぐに食べるときは手前からとる」という意識をお客様に持っていただけるような仕組みを作ることです。また、弊社の管理栄養士が作っているレシピをうまく活用して、健康につなげていただければと思っています。
渡井:今後、どのような未来を作りたいですか。
長谷川:自治体と地域の事務所様や団体と連携を取りながら、食品を扱う一企業として責任を持った取り組みを持続的にしていき、すべての人が健康で食べることに困らない社会につなげていけたらと思います。
渡井:本日はありがとうございました。
長谷川:ありがとうございました。

今回の取材で、株式会社杏林堂薬局がSDGs活動のために独自の政策を行っていることがわかった。企業さんだけの力ではなく、私たち市民の協力も必要なので積極的に活動に参加していきたいと思う。  (取材:富士市SDGsプロジェクト学生記者 渡井美結)

MENU