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(ラジオ番組アーカイブ)学生記者取材 No.11

放送日令和5年11月20日
学生記者鈴木真子
取材先(SDGs推進企業等)株式会社イーシーセンター
ラジオ番組アーカイブ

取材レポート

富士市に本社を置く、富士市SDGs推進企業イーシーセンターを取材した。イーシーセンターは、建設現場や建物の解体現場から出るごみを回収、分別し、その90%をリサイクルする再資源化会社。木片は木材チップに、石膏ボードはセメントの材料に、プラごみなどは固形燃料に生まれ変わる。事業の全てがSDGs。
その中で、今回取り上げるのは新しく建設した焼却施設「乾溜ガス化炉」。
代表取締役社長の海野幸男さんにお話を伺った。

鈴木:新しく完成した焼却施設があると伺いました。具体的にどのような施設なのですか。
海野:ごみを埋め立てているだけではいつか最終処分場が埋まってしまいます。そこに危機感を覚えていまして、最終処分場に行くごみをもっと減らしたいと考えました。そこで、リサイクルできなかったごみを燃やして量を少なくしながら、そこから発生する熱で水蒸気を回収しエネルギーとして利用するサーマルリサイクルをおこなうことにしました。
鈴木:どのような思いでこの事業を行うことにしたいのですか?
海野:単に燃やすだけではもったいないと思い、この取組を始めました。
鈴木:そのほかの廃棄物はどのように扱っていますか。
海野:分別しリサイクルして商品にしています。RPFという燃料は知っていますか?
鈴木:それはどのような燃料ですか。
海野:プラスチック、紙くず、木くずの3つを混ぜて固めて、キューブ状にし、燃料化したものです。石炭の代替となる燃料として製紙会社に販売しています。

鈴木:これからの目標はありますか
海野:リサイクル業者と謳ってきましたが、これからはリサイクルメーカーになりたいと思っています。まだまだ、リサイクル品は粗悪なものというイメージを持たれがちですが、我々はより品質の高いものを作って、多くの人にリサイクル品を選んでもらえるようになりたいと思います。
鈴木:ごみを減らすために私たちができることはありますか。
海野:小さなことの積み重ねですね。リサイクルできるものを買って適切に分別するとか、必要ではないものを買わないことも大事だと思います。
鈴木:本日はありがとうございました。
海野:ありがとうございました。

今回の取材を通して、環境に配慮しつつリサイクルを行う奥深さを知った。分別して再利用するだけなく、石炭の代替になる燃料の製造を行うなど環境に配慮した商品で地域貢献をしている。通常見る事のできないリサイクルの裏側を知ることができてよかった。
(取材:富士市SDGsプロジェクト学生記者 鈴木真子)

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