お知らせ
放送日 | 令和5年10月23日 |
学生記者 | 小林勇翔 |
取材先(SDGs推進企業等) | 社会福祉法人ふじのやま |
取材レポート
富士市大淵の富士市SDGs推進企業「社会福祉法人ふじのやま 富士市立くすの木学園」を取材した。くすのき学園は、障害者の自立訓練や、働くための力をつける場、そして、働く場の提供をしている障害福祉サービス事業所。「くすのき」とかかれたトイレットペーパーや、ほうじ茶とコーヒーをブレンドしたドリップパック「ホーヒー」などのオリジナル商品を製造、販売している。コアレックス信栄やコーヒー専門店シュテルネなど、他事業所との連携が特徴的だ。
富士市立くすの木学園 サービス管理責任者の櫻井俊明さんにお話を伺った。
小林:くすの木学園さんはSDGs事業として、リサイクルトイレットペーパープロジェクト(以下:RTPP)を行っていると聞きました。具体的にどのような事業なのか、お聞かせください。
櫻井:はい。RTPPでは会社から出る紙ごみを再生紙のトイレットペーパーとして生まれ変わらせ、それにオリジナルの包装紙を巻いてできたトイレットペーパーを購入していただくという流れのプロジェクトとなっております。そこに我々くすのき学園は企業様から出た古紙の回収し、その古紙をコアレックス信栄さんでトイレットペーパーにしていただいて、それに包装紙を巻く、ということで関わっております。
小林:PTPPを通じて成果を感じることはありますか。
櫻井:東は東京から、西は九州までオリジナル包装紙を作りたいと、日本各地の様々な企業から注文が来ていることで成果を感じております。また、ここに通われる利用者さんもイベントでの販売などを通じてお客さんと対話する場面ができて、良い経験になっていると感じています。
小林:PTPPに関してさらに深めていきたいことや課題があれば教えてください。
櫻井:現在は建設関連の企業様からの注文はかなり来ているのですが、他業種の企業様や学校、各御家庭など、まだまだPTPPが浸透しきっていないのですべての業種、方々にこのプロジェクトが広がっていけたらいいなと思っております。
小林:では最後にこのプロジェクトを通してどのような未来になったらいいなとお考えですか。
櫻井:今まで捨てられていた古紙を我々は資源として価値のあるものとして繋がっていくと考えているので、ものを大切にするという心を育て、みんなのほんの一手間が限りある資源の有効活用に繋がっていきます。これからの子どもたちがそのような心で生きていける世界になっていければいいなと思っております。
小林:ありがとうございました。
櫻井:こちらこそありがとうございました。
取材を通し、障がいのある方が自分にできることに全力で取り組み、社会に貢献している姿に感動した。そこに様々な人がかかわり、SDGs達成に向けて活動していることが素晴らしいと感じた。
あなたもオリジナル包装紙を使ったトイレットペーパーを作って、笑顔の輪を広げませんか?
(取材:富士市SDGsプロジェクト学生記者 小林勇翔)