お知らせ
放送日 | 令和5年10月30日 |
学生記者 | 池田小春 |
取材先(SDGs推進企業等) | 伊藤金物株式会社 |
取材レポート
富士市横割に会社を構えるSDGs推進企業の伊藤金物株式会社を取材した。伊藤金物株式会社では、工場や研究所・建設業で必要となる資材や工具など、ありとあらゆるプロ用の必需品を販売している。今回は、現在実行中の驚きの作戦について、伊藤金物株式会社の総務である伊藤麻里さんにお話しを伺った。
池田:伊藤金物株式会社さんでは、「良き家庭人たれ」を合言葉に残業ゼロ大作戦をなさっているとお聞きしました。詳しい内容を教えてください。
伊藤:富士市のSDGs推進企業のKPIとして、私たちは残業時間の削減を設定をしました。現在、私たちの会社では、週一回の営業会議を除けば基本的に17時で帰ることができます。
池田:すごいですね!また、伊藤金物株式会社さんは、スピーディな対応も特徴の一つとお聞きしたのですが、どうやって速さと残業ゼロ大作戦を両立させているのですか。
伊藤:グループウェアや業務用Lineを活用して業務の組み方の見える化や、配送ルートの効率化に取り組んでいます。また社内の風通しがよく、過去のお客様の膨大なデータを共有することができているので仕事が効率的になり労働時間の短縮を可能にしています。また、“定時で帰れる”こと自体によって、社員のやる気が一層増して効率的な仕事ができているのではとも考えています。
池田:素敵な循環も生まれているのですね。いったいどんな思いで始められたのですか。
伊藤:実は、始めたきっかけは必要に迫られて、でした。先代社長の急病で一時的な人手不足が起こった時期にやむをえず営業時間や営業日を見直すことになり、結果として現在のIT化や業務の効率化につながりました。
池田:社員のみなさんの声はいかがですか。
伊藤:案外当たり前だという間もしれませんが(笑)子育てに家事に積極的に関わることができて、時間を有効的に使えているという風な話を耳にします。
池田:「良き家庭人たれ」を実践されているわけですね!一方で、課題等はありますか。
伊藤:やはり労働時間の短縮と働くモチベーションの向上をさらに両立することではないでしょうか。
池田:なるほど。最後に、残業ゼロ大作戦を通じて叶えたい未来についてお聞かせください。
伊藤:仕事の間では職業人としてプライドを持って働く、そして家庭では家庭人として輝くといった今できつつあることをこれから先も続けていきたいです。この会社にかかわる皆様が幸せな未来を作りたいと思います。
池田:とっても素敵な目標ですね。本日はありがとうございました。
インタビューを通して仕事のスピードと残業ゼロ大作戦の両立の秘訣を知ることができた。中でも、仕事の見える化や期限を決めることでやる気を出す方法は私も取り入れたい。また、大手には難しい「親身さ」も魅力だ。モノづくりに困ったら「ないものは作ります」と胸を張る伊藤金物株式会社にぜひ相談を!
(取材:富士市SDGsプロジェクト学生記者 池田小春)