SDGs取組

100_耕作放棄茶園をなくせ!「地域課題×環境経営」で問題解決に挑む

募集状況目標達成!

概要

 農業従事者年齢の高齢化に伴い、管理しきれない耕作放棄地が増加している。「放棄地に単に手を入れる」という対症療法的対応では対処しきれない状況である。今回、我々静岡大学は「産業とPR」を軸として地域課題を解決し地域特性をPRする持続可能農業の社会実装を行う。

【活動の現状】
 静岡大学、NPO BASS+、Aoi Gin Craft Technology株式会社(AGCT)が協働し、静岡市内の小~中規模面積で耕作放棄地の再生事業に着手するなど、栽培作目転換による地域課題解決に取り組んできた。本活動はメディアにも取り上げられている。

【普及計画】
 NPO 富士山穆清道場が保有する中規模耕作放棄茶園をモデルとした農地再生事業を展開する。大学およびAGCTが持つ研究・経営知見を活用し、栽培放棄された茶樹の撤去→土壌改良→新たな基幹作目の栽培展開→収穫物の加工販売・ブランディング化を実施する。栽培作目としては茶園土壌での作物栽培が比較的転換しやすいベリー系を中心に戦略的に展開し、富士市の次世代基幹作目としてのモデル実証試験を実施し、富士市全体への広範な波及を視野に栽培をマニュアル化する。

【目標】
 2025年3月を目途にモデル実証試験を終え、耕作放棄茶園を対象とした栽培マニュアルを作成する。本実証試験は「環境経営」というサブテーマを設け、定期的に地域住民を対象とした講演を行う。

【想定効果】
 富士市内の耕作放棄茶園の増加を止め、5年後には10ヵ所以上をベリー系栽培転換園に再生する。また、耕作放棄地に対する問題意識の向上をセミナーなどを通じて図る。

実施者

静岡大学農学部応用生命科学科植物機能生理学/制御学研究室(一家・山下研究室)
https://wwp.shizuoka.ac.jp/plantfuncphys/

リンク

MENU