お知らせ
子ども社会体験科“しくみ~な”体験活動が開催されました
令和5年度にプロジェクトエッグとして採択され、6年度に事業を開始した一般社団法人まちの遊民社の「公教育と連動したキャリア教育パイロットプログラムの実践」について、11月27~29日の3日間に「子ども社会体験科“しくみ~な”体験活動」が開催されましたので紹介します。
なお、このプロジェクトは、一般社団法人まちの遊民社と富士市教育委員会が共催し、本市SDGs推進事業への寄付企業からの応援のほか、DCM株式会社様から協賛を受けて実施しています。
当日の様子
生徒たちが、市役所、銀行、製紙会社、ホームセンター、映像制作、防災組織などの9つのブースに分かれ、それぞれの役割をロールプレイしました。
例えば、製紙会社の役割の生徒達は、仕事として、製品の製造・販売のほか、工場建設に向けた銀行との融資交渉などを行いますが、家庭の消費行動として、仕事で受け取った給与の中からホームセンターでの買い物をし、市民生活として地域の問題について学び選挙で投票します。
このような様々な取引ややり取りが各ブース間で行われており、社会や経済はどのように回っているのか、その業態は社会の中の何を担っているのか、といったことが体験できるものとなっていました。当然、このイベントに先立ち10回の事前学習が行われており、生徒たちが行動の意味を理解しやすいようにカリキュラムが組まれていました。
これは従来の職業体験では得られない、とても貴重な体験になったものと思います。現在、技術職など人手不足が深刻な分野もありますが、その職の役割や大切さを知ることは、未来にとって非常に役立つことと思います。
次回の開催
令和7年1月16日(木)、17日(金)に吉永第二小学校の児童が体験します。見学などを希望される方は、まちの遊民社までお申し出ください。
参考情報
「しくみ~な」とは?
日本総研が公教育向けに提供している社会体験カリキュラムです。フィンランドの公教育で取り入れられている社会体験カリキュラムに着想を得て開発されており、日本の各地域の社会、経済、仕事、そして教育現場の実情に合わせて調整することが可能になっています。
カリキュラムの概要
“しくみ~な”は体験格差をなくすために公教育と連動して提供され、小中学生が公平に学ぶことができる仕組みになっています。一人一人が未来を生きる力を習得することを目的に、学校での社会・経済・職業に関するグループワーク及び校外体験施設での疑似的な社会体験活動が全10回程度行われます。
社会体験活動では、組織内外の人たちとの関りを伴うタスクを子どもたち一人一人が担うことで、主体的・対話的に世の中の仕組みを学ぶことができます。体験施設の企画制作については、地域にゆかりのある企業等が参加し、児童・生徒の体験を支援します。
回 | 活動内容 | 日にち |
---|---|---|
1 | しくみ~なガイダンス | 9月5日(木) |
2 | 1章 私たちの社会と公共施設・サービス | 9月6日(金) |
3 | 2章 会社と利益を上げるしくみ | 9月19日(木) |
4 | 3章 産業のつながり | 10月3日(木) |
5 | 4章 私たちの社会の仕事と役割 | 10月17日(木) |
6 | 会社説明会 | 10月25日(金) |
7 | 求人募集 | 10月25日(金) |
8 | 面接 | 10月31日(木)、11月1日(金) |
9 | 生徒の配属発表 | 11月15日(金) |
10 | チームビルディング | 11月21日(木)、11月22日(金) |
11 | 社会体験活動(本時) | 11月27日(水)~29日(金) |
リンク
- 公教育と連動したキャリア教育パイロットプログラムの実践
- 【シリーズ 子ども社会体験科“しくみ~な”の開発】第1回 日本総研の教育ビジョンと、着想を得たカリキュラム”Yrityskylä”(外部サイト)
問い合わせ先
一般社団法人まちの遊民社
代表理事:篠原千津美
電話:0545-88-9036
メール:info@machi-yumin.com