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(ラジオ番組アーカイブ)R6学生記者取材 No.22

放送日令和6年11月4日
学生記者羽太百花
取材先(SDGs推進企業等)有限会社清和電機製作所
ラジオ番組アーカイブ

取材レポート

富士市に本社を置く富士市SDGs推進企業「有限会社清和電機製作所」を取材した。清和電機製作所では、水を綺麗にする施設、鉄道、電力会社などで環境や社会インフラを支える部品を作っている。家族・家庭を優先ししながら女性でも働きやすい環境づくりに主体的に取り組んでいる。
今回、代表取締役社長の深沢広樹さんにお話を伺った。

羽太:有限会社清和電機製作所さんは、持続可能な未来づくりに寄与するSDGs事業として、家族を優先して仕事をしようをテーマに取り組みをなさっていると伺いました。具体的にどのような事業かお聞かせください。
深沢:そうですね。事業という大きなことではありませんが、労働時間以内に家庭に何か事情が生まれた場合に即座対応できるように家庭に戻ってもらい、とにかく家族優先してもらえるようにしています。例えば家族の誰かが入院した場合はすぐに向かってもらえるようにしていただいてますし、お子さんに何かあった場合にはすぐに学校に駆け付けてもらえるような環境を整えています。とにかく仕事を抜けることに対しての躊躇なくして家族のところへ戻ってもらえるようにしております。
羽太:家族を優先して仕事をしようというところはどのような思いで取り組みを始めたのでしょうか?
深沢:はい。この不景気の状態の中で女性を大切にするっていうのが国や行政の政策として弱いところだと感じています。その中で企業ができる限りのことというのがやはり働く女性がいかに働きやすくなるか、それによって家庭が円満になってお子さんがよりよく成長していくのが社会貢献になると思っております。
羽太:この取り組みに対して、成果を感じることはありますか?
深沢:女性の方からは働きやすい環境だと評価をいただいております。比較的職場を気兼ねなく抜けられる環境を整えており、従業員同士でもフォローしながら仕事してくれています。女性だけでなく男性の方にもやはり家庭の方を大事にしてもらいたいので、例えば奥さんが入院するなど何かあった場合に抜けて、翌日にどんな様子を教えてもらえるようにしています。会社というのは仕事一本、会社一筋よりも家族を大切にした方が仕事だけではない各個人の幸せにつながると感じます。
羽太:これらの成果を得られている一方で、さらに取り組みを深めたり、進めた方がいいとお感じになったところ、もう少しこうしたいといった課題だと思ったことはありましたか?
深沢:そうですね。女性だけでなく男性も働きやすい環境にしなければいけないです。そこで色々考えてはいますが、やたら高くはできませんが、できる限り給料を上げてあげたいですね。あとは働き甲斐、働く喜びや誇りをよく感じてもらえるような働き方改革を行いたいです。

羽太:こういった女性が働きやすい環境づくりと言ったSDGsの事業を通じて、どのような未来を作りたいとお考えでしょうか。
深沢:とにかく地域貢献、日本がもっと発展できるのを微力ながらお役立てできるように弊社では一番取り組みやすい地域貢献をすることを意識し、できる限り雇用を生んで、働く方が家族の皆さんと一緒に幸せに暮らしていければいいと思います。
羽太:ありがとうございました!

男女問わず、家庭を大切しながら働くことをサポートしていく環境づくりは経済面や家庭面を支えることだけではなく、社会の少子化や人口減少の抑制につながる重要なことだと感じた。この取り組みは多様性を求める現代に合った企業の在り方であり、今後も企業が存続するために必要な考え方であると学んだ。
(取材:富士市SDGsプロジェクト学生記者 羽太百花)

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