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(ラジオ番組アーカイブ)学生記者取材 No.20

放送日令和6年1月29日
学生記者村松湧慎
取材先(SDGs推進企業等)東京電力パワーグリッド株式会社 富士支社
ラジオ番組アーカイブ

取材レポート

富士市SDGs推進企業「東京電力パワーグリッド富士支社」を取材した。
東京電力パワーグリッドは関東一都六県と山梨県、静岡県の一部地域に電力供給をしている。富士支社は、送電線の下にマウンテンバイクのコースを整備したり、高所作業車を用いて地域の神社の鳥居の上の清掃ボランティアをしたりと、様々な地域貢献活動に取り組んでいる。
その中から、今回は「がいしアート教室」について、東京電力パワーグリッド株式会社静岡総支社 料金グループ主任で がいしアート教室の講師を担当されている久保田瑞恵さんに話を伺った。

Q. がいしアート教室とはどのような事業ですか?
A. 主に電線を支える箇所に、電気を通さない「がいし」という器具があります。
がいしは陶器で作られておりますが、設備交換や建物の解体などで毎年一定量がその役目を終えています。
そんな「がいし」を用いて、環境講座として「がいし」に絵を描いたりシールを焼き付けたりして、「がいし」をひとつのアート作品をして再利用していただくという内容です。
Q.どのような思いで取り組みを始めたのでしょうか?
A. きっかけは4年前、ある社員の「もったいない」という声でした。アートとして「がいし」を再利用することで環境に対する意識向上に繋がれば…という思いから始めました。

Q. がいしアート教室を通して成果を感じることはありますか?
A. 「環境講座」や「廃棄物の再利用」という観点からSDGsのとりくみとして評価をいただき、富士市のSDGs未来都市応援団として登録いただいております。また、学童を中心として口コミでの認知度向上や、イベント内での問いかけで「知っている」という声を聞く機会が増えているので、がいしアート教室が電気設備や会社への興味を持っていただく機会になっていると感じております。
Q. 一方で課題は何かありますか?
今以上に電力設備やSDGsに興味を持ってもらうためにどうしたらよいのか、その伝え方や内容の工夫が必要であると感じています。
また、地元企業との協力で「未来キャンバス」という活動とも実施しており、引き続き地域貢献に取り組んでいきたいと考えております。
Q. がいしアート教室を通して、どのような未来を作りたいと考えますか?
A. がいしアートを通じてSDGsへの理解促進やゼロカーボンの実現に向けて協力していきます

毎年一定量廃棄されている「がいし」を、アート作品に生まれ変わらせつつ、子どもたちの環境意識向上を図るという画期的なアイデアに感銘を受けた。がいしアート教室以外にも様々な地域貢献活動にも取り組んでおり、多くの学びを得られた。
(取材:富士市SDGsプロジェクト学生記者 村松湧慎)

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