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(ラジオ番組アーカイブ)学生記者取材 No.13

放送日令和5年12月4日
学生記者伊藤愛里華
取材先(SDGs推進企業等)静岡ガス株式会社
ラジオ番組アーカイブ

取材レポート

静岡市に本社を置く、富士市SDGs推進企業「静岡ガス株式会社・富士支社」を取材した。静岡ガスは1910年の創立以来100年以上にわたるエネルギーの総合企業。製造した都市ガスを静岡県全域の都市部を中心に届けている。
今回取り上げるのは「エネルギーの地産地消」。
富士支社長の山田昌宏さんにお話を伺った。

伊藤 : 静岡ガスさんはSDGs事業としてエネルギーの地産地消で、エネルギーロスをなくす事業を行っているとお伺いしましたが、具体的にどのような事業なのですか。
山田 : エネルギーの地産地消は、産業のまちである富士市・富士宮市の各製紙会社が自社で発電している電気の中の余剰電力を静岡ガスが集め、太陽光などの再生可能エネルギーや、グループ会社の静岡ガス&パワーが富士発電所で発電した電力とミックスして、電源調整をしながら富士市・富士宮市に電気を届ける事業です。要は、自分たちで作った電気を地域の皆さんに使っていただくというものです。
伊藤 : この事業を始めるきっかけはなんでしょうか。
山田 : 2011年の3月11日に災害が起こった時、富士では計画停電がありその地域の方や行政の方から電気を作る事業を始めてもらえませんか。という要望があったことがきっかけで地域電源とする事業をはじめました。

伊藤 : 地産地消ではどのくらいの規模で供給しているのですか。
山田 : 8万件の一般家庭や店舗向けに供給しています。
伊藤 : 事業の成果を感じることはありますか。
山田 : エネルギー分野では再生可能エネルギーまたバイオマス発電ことも手掛けています。ガスコージェネレーションシステムというガスから電気、熱、お湯を作るシステムやエネファームという簡単に言えば燃料電池などのテクノロジー分野で、お客様に最適なソリューション提案することができていると感じています。実績が積み上がり、皆様に理解して頂いているということに成果を感じられます。
伊藤 : 地産地消についてこれからの課題はありますか。
山田 : 持続可能な事業として、地域の方に暮らしやすさを提供していくことです。
伊藤 : エネルギーの地産地消を通じて、どのような未来をつくりたいとお考えでしょうか。
山田 : 地域の再エネ電源やお客様先への設備をデジタル技術で繋いで電気や熱の総合ユーズをしていきたいと思っています。それを効率的でレジリエントなスマートエネルギーネットワークの構築を将来繋げていき、地域共創の実現、そして持続可能な暮らしやすい地域を目指していきたいと考えています。
伊藤 : 貴重なお話をありがとうございました。
山田 : ありがとうございました。

取材を通じて、自分が住んでいる地域の企業の電力や自家発電した電気が、地域に供給されていることを初めて知った。地産地消の意義を自分自身も意識しなければならないと思った。これからさらにエネルギー課題に取り組んでいく時代、あなたも今一度エネルギーの地産地消について学ぶのはどうだろうか。
(取材: 富士市SDGsプロジェクト学生記者 伊藤愛里華)

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