お知らせ
放送日 | 令和5年10月2日 |
学生記者 | 森田優 |
取材先(SDGs推進企業等) | 株式会社建設システム |
取材レポート
富士市に本社を置く、富士市SDGs推進企業「建設システム」、通称KENTEMを取材した。KENTEMは、ソフトウェア開発を行うIT企業。主に、建築業向けのソフトウェアやICT学習サイト、安否確認・防災・備災支援サービスなどを開発している。
その中で、今回取り上げるのは「エンサップ」。
SDGs推進部の漆畑努さんと中村麻衣亜さんにお話を伺った。
森田:KENTEMさんはSDGs事業として、小中学生向けICTサービス、エンサップをなさっていると伺いましたが、具体的にどのような事業なのですか。
中村:学生はもちろん、先生や保護者の方も端末の扱い方やインターネットを使用する際に気をつけることなどを、動画とクイズで学べる無料のウェブサービスです。
森田:どのような思いで開発されましたか。
漆畑:静岡大学の塩田准教授から「情報モラルを学べるサービスをつくるために協力して欲しい」というお話をいただき、静岡県や全国の小中学生をITの力でサポートできたらという思いで始めました。
森田:エンサップの利用者は現在、どのくらいいらっしゃるのですか。
漆畑:65,000人です。
森田:学校関係の方の利用と家庭での利用はどちらが多いのですか。
漆畑:学校単位での登録が9割ほどです。これから家庭にも広めていきたいですね。
森田:ICTを楽しみながら学ぶために、エンサップではどんな工夫をされているのですか。
漆畑:利用者は小中学生が多いので、アニメーションを使った動画で分かりやすくしています。
森田:エンサップについて、さらに進めた方がいいこと、課題だと思ったことはありますか?
漆畑:アナログ中心だった学校にITの波が来て、先生方が対応に苦労されていると伺いました。デジタルツールの管理の部分など、学校の先生の負担にならない仕組み作りをこれから考えていければと思います。
森田:エンサップに新しい機能を追加する予定はありますか。
漆畑:まだ先のことなので、確定ではありませんが、プログラミングを学べる機能を追加したいと考えています。
森田:エンサップはSDGsの目標の何番と関係があると思いますか。
漆畑:SDGsの目標の4番、「質の高い教育をみんなに」に関連があると思います。
森田:エンサップを通じてどのような社会にしていきたいですか。
中村:誰もが安心安全にITに触れ合える社会にしたいです。エンサップを通じてICTの正しい知識を身につけると共に、ITに興味を持ち、将来のIT技術の発展に関わってくれる子が増えてくれると嬉しいです。
森田:本日はありがとうございました。
漆畑、中村:ありがとうございました。
取材をし、改めてICTについての正しい知識を学ぶことが大切だということがわかった。スマートフォン1台あれば完結するという便利な時代だからこその注意すべきことをしっかり学んでいきたい。あなたの家でもICTの学習としてエンサップを取り入れてみては。
(取材:富士市SDGプロジェクト学生記者 森田優)