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ラジオ放送
| 放送日 | 2025年9月29日(月)9:08 (再)2025年12月8日(月)9:08 |
| 学生記者 | 渡邊さら、横尾 碧海、山島 雛 |
| 取材先(SDGs推進企業等) | 株式会社ZAITEQ |
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取材レポート
渡邊:こんにちは、経済学部2年の渡邊さらです。
山島:同じく経済学部2年の山島雛です。
横尾:総合政策学部2年の横尾碧海です。
今日、私たちは株式会社ザイテックに来ています。SDGsの目標達成に向けて、ザイテック様がどのような取り組みをなさっているのか、代表取締役の福井さんにお伺いします。福井さんよろしくお願いいたします。
福井:よろしくお願いいたします。

横尾:まず、株式会社ザイテックのメインの事業について教えていただけますでしょうか。
福井:はい。弊社はバックオフィスサポートをメイン事業としております。バックオフィスというのは、経理や人事といった企業の裏方のサービス業務なのですが、その業務をいろいろな会社さんの代わりにやっていくのが弊社の主たる事業になります。
横尾:企業の裏側と土台となる部分を担当されているということですね。調べている中で、DX化をされているということを拝見したのですが、DX化を取り入れて変わったところを伺ってもよろしいですか。
福井:はい。DX化を取り入れて、最も変わったことは作業時間の短縮です。作業時間で言うと、半分の時もあれば70パーセントぐらい作業が減ることもあります。この作業が減ることによって、新しい仕事をすることもでき、ストレス削減といった効果もありますので、これからもどんどん進めていこうと思っております。
横尾:すごく近代的な取り組みをされているというところで、DX化の中でも、 AIを取り入れているところが多くあると思うのですが、AIの企業的な使いかたを教えていただいてもよろしいですか。
福井:はい。現在は多くの文書作成をAIに頼っているところがあります。文書作成という面では、いろんな資料を出さなければならないので、そういったところで、AIを活用しています。その他にも、AIスキャンという機能がありまして、スキャンしたものをAIが取り込んでいろんなことに加工していくという機能があります。それは、弊社では数年前から使っています。
横尾:縁の下の力持ちのような存在で、効率化を求めた活動をされているということが分かりました。これから、今お伺いしたメインの事業が社会的、環境的、経済的にどのように配慮されているのか、それぞれ詳しくお話を伺っていきます。
環境

渡邊:まず、渡邊さらが環境面について伺います。環境への配慮について意識して取り組んでいることは何でしょうか。
福井:環境面としては、無駄遣いをなくすというのが一番身近で簡単にできることだと思っております。一つ目は、ペーパーレスを非常に意識しております。
弊社では基本的に紙を使わず、すべてパソコン上でデータを扱っています。
渡邊:では、具体的に効果を実感する出来事があれば教えてください。
福井:効果としては、やはりゴミの量が非常に減っております。私が元々働いていた事業所と比べると、ペーパーレス化によってごみの量が少ないことが実感できています。ゴミ捨ての頻度が減ったことやコピー機の業者さんに紙の使用量の少なさに驚かれたことからも、ペーパーレス化が実現できていると感じています。
福井:また弊社は、経理でお金に関することを扱っているので機密文書が非常に多くなってきます。機密文書をペーパーレスで扱うことによって、情報漏洩が防げるという点もメリットとして感じています。
渡邊:ペーパーレス化は情報漏洩も防ぎ、環境への配慮もできるという点で一石二鳥ですね。では、他に環境へ配慮した取り組みがあれば教えてください。
福井:二つ目として挙げられる取り組みはテレワークです。弊社ではテレワークを非常に推進しております。
福井:テレワークは、車で出社する必要がないためCO2の排出削減といった部分に寄与しています。環境面にプラスして、社員の往復の交通費やガソリン代がかからないというコスト面にも優しいという点があげられます。
渡邊:実際に社員さんからのテレワークに対する反響はありましたか?
福井:従業員で遠方から通っている従業員もいるのですが、途中からテレワークに切り替えた結果、ガソリン代がすごく浮いて良かったですという声は聞いております。
渡邊:では、今ご紹介いただいた取り組みが、SDGsの17の目標のうち何番の達成を目指している活動だとお考えでしょうか?
福井:7番「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」と13番「気候変動に具体的な対策を」のこちらの2つの達成を目指している活動だと考えています。
渡邊:ありがとうございました。株式会社ザイテック様の環境面での取り組みは単なるエコ活動にとどまらず、業務効率や社員の生活の質向上にも結びついていることが分かりました。
社会
横尾:続いて、横尾碧海が社会面について伺います。社会的配慮について意識して取り組んでいることを教えてください。
福井:誰もが働きやすい会社にしていきたいということを強く考えております。特に女性が働きやすい会社を作っていきたいと思っております。
横尾:ダイバーシティの経営を目指していると思いますが、子育てされている方が多い中で、出社時間や退社時間はどのようにして決めているかなど教えていただいてもよろしいですか。

福井:はい。基本的に出社時間と退社時間は従業員が自由に選べるようになっております。出勤日も同様に従業員が選びます。労働力が少なくなって困るのではないかという意見が出ますが、その点においてはギリギリの人員ではなく、常に余裕を持った人員配置をしているので、カバーすることができるような仕組みになっております。
横尾:常に余裕のある人員配置で、メンタル的にもゆとりができるように感じました。他に取り組んでいらっしゃることを伺ってもよろしいですか。
福井:少し人員に余裕を持っているので、そうすると手が空く時間が自然と出てくることになります。手が空く時間をぼんやり過ごしているのではなく、弊社は研修を頻繁に行うことによってスキルアップを図り、生産性の向上を目指しています。
横尾:様々な研修では初めての業務を経験することも多いかと思いますが、新しいことへ取り組むことに対してのギャップを感じたり、どうやって新しい環境に慣れたりしていくかなどを伺ってもよろしいですか。
福井:はい。新しいことをどんどんやっていきたいという人を、基本的に採用していくようにはしております。なので、そこでも「新しいことをやりたい」と従業員の方から声が挙がるので、それだったら、この次のステップとして「こんなことを学んでいこうか」などといった形で生産性の向上と新しい業務も発展、寄与するようになっています。
横尾:自分の心も成長することができる会社だと感じました。SDGsの17の目標のうち、何番の達成を目標としていますか。
福井:社会面ということですと8番「働きがいも経済成長も」、女性活躍という面では5番の「ジェンダー平等を実現しよう」というところですね。
横尾:ありがとうございました。
経済

山島:続いて、山島雛が経済面について伺います。まず、企業として成長するために、意識して取り組んでいることは何かありますか。
福井:企業として成長していく面で、自社の中としては業務効率、いろいろな無駄をなくして、最適化をしていくということを重要視しております。 さらに弊社の場合には、業務効率、業務改善の部分をクライアントに対して提供するというところがメインの仕事になってきますので、自分だけではなく、社会全体を効率化していくというところが、弊社の大きな特徴になっています。
山島:自分の会社だけではなく、クライアントの企業様も、生産性を高めることができる取り組みが行われていることにとても魅力を感じました。続いて、女性が多く活躍されている職場ということで、御社の経済的な成長や競争力の強化にどのように繋がっているのかをお聞きしたいです。
福井:はい。現在はたまたまですけれども、弊社は全員子育て中の女性が働いております。女性だけを採用しているわけではなく男性ももちろん募集して、その時々で面接をしています。いらっしゃった方の中で見ていくと、女性の方が優秀な方が多かったので、女性だけ揃っているような状態にはなっております。
山島:女性がたまたまではあるものの多く活躍されている職場というところで、生産性や採用面などに変化はありましたか。
福井:そうですね。きめ細かい配慮ができる女性も多いように感じます。特に子育てをしているとマルチタスクと言って、いろいろなことを同時並行でしなければなりません。ビジネスの面でも、マルチタスクは非常に重要な役割を担っています。そういった部分がスムーズにできる人が、多いように感じています。自然と弊社の生産性も上がっていくというような仕組みになっておりますね。
山島:続いて、DX技術を導入されていると伺いましたが、これは具体的に経済的な面でどのような成果として繋がっていますか。
福井:はい。いろいろなところで時間短縮が図ることができています。例えば給与の計算は、今までですと給与の締め日から支払うまでにいろいろ計算を行っていくので、その計算に10日間かかっていました。非常に時間や手間がかかるのですが、それをすべてシステム化することによって、30分から1時間で業務が終わるようになりました。非常に時間効率はいいと思います。
山島:すごく大幅に時間が短縮されたように感じました。そして最後に、放課後児童クラブも行われているそうですが、これは企業の経済成長や社会的な経済成長にどのように繋がっているとお考えでしょうか。
福井:はい。こちらは、どちらかというと福利厚生の面が強いのですが、従業員から児童グラブを作って欲しいという要望があったために作っていきました。児童クラブでは勉強を中心的に教えるということに加えて、子供たちにビジネス体験を年間通じて体験してもらえるようにしております。子供たちが商品開発をして、その商品を販売し、得た利益を自分たちで利益分配してどのように使うのかを考えていく。このビジネスの一連の流れを、小学生の頃から常に取り組んでもらうことで、ビジネス能力の強い子供たちが育っていきます。その子供たちが富士市内に溢れていったら、富士市の経済に活性化するかなと思って。そんな思いでやっているのが「MiraiQ.(みらいく)」です。
山島:ザイテック様の強みが特に活かされている取り組みであると感じました。とても貴重なお話を伺うことができました。最後にSDGsの17の目標のうち、何番の達成を目指している活動だとお考えでしょうか。
福井:そうですね。やっぱり8番「働きがいも経済成長も」と9番「産業と技術革新の基盤をつくろう」に該当すると思います。
山島:ありがとうございました。
横尾:ワークライフバランスや効率化、生産性という面で新しい取り組みをされていること、本当に貴重なお話を伺うことができました。本日は、株式会社ザイテック様の取り組みについて、社会、環境、経済の3つの側面からお話をいただきました。代表取締役の福井さん、ありがとうございました。
福井:ありがとうございました。
