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(ラジオ番組アーカイブ)学生記者取材 No.15

放送日令和5年12月18日
学生記者中村葵
取材先(SDGs推進企業等)静岡県美容業生活衛生同業組合富士・吉原支部
ラジオ番組アーカイブ

取材レポート

静岡県内の美容室経営者で構成される「静岡県美容業生活衛生同業組合」(以下:静岡県美容組合)は、富士市SDGs推進企業として登録し美容業界をより良くするために活動している。
今回は富士・吉原支部副支部長の渡辺裕哉さんに、県内の美容組合の中で最も早く始めた活動である「カラーリング剤のアルミチューブの回収とリサイクル」についてお話を伺った。

中村:富士市内に600店ほどある美容室のうち100店ほどが加盟している組合だとお聞きしました。具体的に何をしている組合なのでしょうか?
渡邉:組合としては、個々のお店ではなかなか解決できないようなお客様へのトラブルへの対応や、行政への要望など、団体としてやり取りや取り組みを行っています。
中村:SDGs事業としてカラーリング剤のアルミチューブの回収とリサイクルをされているとお聞きしましたが、カラーリング剤のチューブはどのようなものですか。
渡邉:カラーチューブというのはヘアカラーの時に使う材料です。素材は染料剤が入った部分がアルミ素材、キャップの部分がプラスチックで出来ています。
中村:アルミチューブを回収しリサイクルしているということですが、どのくらいの頻度で一度にどれくらいの量が集まるのか教えてください。
渡邉:初めは1回の回収量が20~30kg位だったのですが、現在では多いところで100kgを超えます。集める頻度としましては半年に1回、だいたい年に回ペースで回収をさせてもらっています。回収後リサイクルし、リサイクルで得たお金は社会福祉などへの寄付を検討しています。

中村:取り組みの成果を教えてください。
渡邉:6年ほど前に全国の青年部の会議で、他県でこの取り組みをしていると聞いて、静岡でもその活動に取り組みたいと思いました。しかし、初めから県という単位で行うのは難しいので、まずは支部から始めて、この活動をどんどん静岡に拡張して行きたいと考えていました。ですので、現在この活動がどんどん認知され始め、静岡県内の他支部でもこの活動をされるようになったということが成果だと思います。
中村:リサイクルを行う上での課題はありますか。
渡邉:カラーチューブの回収は人海戦術なので、規模が大きくなると集める人の数が足りなくなるのが課題となっています。
中村:最後に今後力を入れたい取り組みについて教えてください。
渡邉:組織は数が力だと思っています。組合の存在意義を未加入の方々に知っていただいた上で活動を多くの人に広げていきたいです。
中村:ありがとうございました。
渡邉:ありがとうございました。

取材の中で、高齢者や肢体不自由者に合わせた訪問美容の活動など以前から行っていた活動の話も聞くことができた。いずれも、SDGsにつながると感じた。組合に参加している店舗でカラーリングを行うことでSDGsの活動を応援できる。皆さんも組合加盟店舗でヘアカラーをしてみてはいかがだろうか。

(取材:富士市SDGプロジェクト学生記者 中村 葵)

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